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発売日:2008年10月22日
判型:A5判上製
ISBN:978-4-403-12021-3
本体価格:3800円(税抜)

歴史におけるエロス

(れきしにおけるえろす)

G・H・テイラー:著   岸田秀:訳

ヨーロッパの性の歴史は、キリスト教道徳の欺瞞の歴史であった。 ヨーロッパの性の狂気を暴き出し、岸田秀の唯幻論の原点ともなった名著、待望の改訳版。
訳者あとがき」より本書で語られている中世ヨーロッパのローマ・カトリック教会の教父たち、神夫たちの性的乱行は、その辺のセックス狂の淫乱男の行動だとすればいかにもやりそうなことだが、宗教家の行動だとすれば驚天動地のことであろうし、そして同時に彼らは、天国という飴と地獄という鞭を使って実行不可能な厳しい性的禁制を民衆に強いて民衆を追い詰め、その結果、まさに中世ヨーロッパは(そしてその後の近代ヨーロッパも)、性に関して大々的に発狂していたのではないかという印象を与えるほどであるが、このようなことは、わたしがこれまで読んだどの歴史書にも書かれていなかったことである――岸田秀

はしがき
改訂版へのはしがき
著者のノート
 第一章 エロスとタナトス

第一部 伝統の形成
 第二章 中世の性行動
 第三章 中世の性的理想
 第四章 嫉妬深い神と寛大な神
 第五章 純潔の欲望
 第六章 セックスと異端

第二部 伝統の発展
 第七章 やりたいことをやれ
 第八章 キリストの学校
 第九章 感覚と官能
 第十章 ローマン主義の探求
 第十一章 拒否されたセックス

第三部 伝統の起源
 第十二章 秘蹟としてのセックス
 第十三章 恥から罪へ
 第十四章 こまかい問題

第四部 現在と未来
 第十五章 現代道徳
 第十六章 死者の支配

 補遺I イギリスの法律の現状
 補遺II 母権制と父権制の理論

 参考文献
 訳者あとがき
 改訳版訳者あとがき
 索引

著者紹介
ゴードン・ラットレー・テイラー
Gordon Rattray Taylor
1911年生まれ。イギリスのジャーナリスト。ケンブリッジ大学で自然科学を学び、後に社会科学の立場から現代の諸問題と取り組むなど幅広い専門分野をもつ。1981年死去。著書に『人間に未来はあるか』『地球に未来はあるか』『生物学の歴史』『幸福の実験』(以上、みすず書房)ほか多数。

訳者略歴
岸田 秀(きしだ・しゅう)
1933年生まれ。精神分析者。早稲田大学文学部心理学専修卒。和光大学名誉教授。著書『ものぐさ精神分析』『母親幻想』『官僚病の起源』『一神教vs多神教』『嘘だらけのヨーロッパ製世界史』など多数。
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