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発売日:2010年09月01日
判型:四六判上製
ISBN:978-4-403-21103-4
本体価格:2400円(税抜)

作家は移動する

(さっかはいどうする)

青木保:著  

村上春樹『1Q84』は移動文学だ!
村上春樹、多和田葉子、堀江敏幸、池澤夏樹、リービ英雄、宮内勝典
文化人類学の先端に立つ著者が”移動”の観点から 日本の現代作家を、現代文学の最前線を読み解く!
『1Q84』を音楽の観点から読み解いた書き下ろし論考 「イッツ・オンリー・ア・ペイパームーン」収録。



第一章 移動の時代
移動から見てゆく/アット・ホーム/亡命と創造/移動と思索/移動と主体

第二章 移動する容疑者――多和田葉子作品から
移動と「来るべき明日」としての死/容疑者の移動/「エクソフォニー」

第三章 移動と逃走の狭間で――リービ英雄作品から
ヘンリーたけしレウィツキーは中国で/過去と現在 /名前と遡行/行けない場所
いるはずのない場所で /千々にくだけて/移動と逃走

第四章 移動による静謐――堀江敏幸作品から
移動の影/秘蹟としての「はずれ」空間/歩く、乗る、漕ぐ
残酷な比喩/郊外の移動する者/停泊という移動

第五章 摩天楼から遷化へ――宮内勝典作品から
摩天楼の底から/他所者から外国人へ /ニューヨークの四季
春が来て、夏が去り、そして/「九・一一」の衝撃なのか
甦るアメリカ/甦るベトナム/X師を求めて
ガイドブックの間違い/移動の先にある充足

第六章 移動の中の静止――池澤夏樹作品から
移動の作家 /すばらしい新世界/「辺境」の「辺境」で
アレクサンドリア世代?/イギリスから出てゆく作家/「移動の中の静止」
バラの贈り物/移動するモラリスト

第七章 使いみちのない風景――村上春樹作品から
「偶然の旅人」 /「使いみちのない風景」/「遠い太鼓」
音は移動し、音楽は流れる/マイナー・ポエトの中の
音楽家の創造行為と文学者の……/朝日のようにさわやかに……
シャツ/「走る」/日本人と英語

第八章 作家は移動する
作家は行動する/作家は移動する/いつも卵の側に

補 章 「イッツ・オンリー・ア・ペイパームーン」――『1Q84』青豆の物語
移動とハードボイルド/暴力と銃のレッスン/性の過剰と食の欠如
「所詮はただの紙の月」/「愛」がなければ /謎を全部解く必要はない
「コード・ヒロイン」/「移動」と「感動」

あとがき

著者紹介
青木 保(あおき・たもつ)昭和13年(1938)、東京生まれ。文化人類学者。1965年以来、タイ、スリランカを中心にアジア各地、また日本国内、英国、フランス、ドイツ、アメリカなどでフィールドワークを行う。1972年から73年にかけてバンコックのタイ仏教寺院で得度修行をする。これまで大阪大学、東京大学、政策研究大学院大学などで教鞭をとった。ハーヴァード大学客員研究員、仏国立パリ社会科学高等研究院および独コンスタンツ大学の客員教授、タイ国立チュラロンコン大学研究員なども務めた。日本民族学会(現文化人類学会)会長(1994~96、2009年同学会名誉会員に推戴される)、文化庁長官(2007年4月~2009年7月)。現在、青山学院大学大学院特任教授、中国北京社会科学院社会学研究所名誉教授。吉野作造賞、サントリー学芸賞を受賞、紫綬褒章受章。著書に『儀礼の象徴性』『逆光のオリエンタリズム』『境界の時間』『異文化理解』『多文化世界』『タイの僧院にて』『アジア・ジレンマ』『文化の否定性』『文化の翻訳』など。
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