内容説明
謎のスナークを求めて!ルイス・キャロル、ノンセンス叙事詩の大傑作ラファエル前派ヘンリー・ホリデイの原書挿画も完全収録
『スナーク狩り』は解読不能である。解読できないからこそ魔力を持ち続けるのだ。しかし、答えが出ないということは、読み解こうとしなくてよいということではない。いつまでもあてどなく「何か」を追い求めることを意味がないとして止めてしまうのは、生きることをあきらめるに等しい。サミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』で、エストラゴンとウラジミールがいつまでも「何か」を待ち続けるように、生きることは常にあてどないのだ。ミヒャエル・エンデが『スナーク狩り』を『ゴドーを待ちながら』に比したのは実に慧眼であった。――河合祥一郎「解説」より
献詩 ある夏の海辺の思い出 ――高橋康也訳
ルイス・キャロルによる序文 ――河合祥一郎訳
スナーク狩り ――高橋康也訳
第一の発作/歌 上陸
第二の発作/歌 ベルマンの演説
第三の発作/歌 ベイカーの物語
第四の発作/歌 狩り
第五の発作/歌 ビーバーの授業
第六の発作/歌 バリスターの夢
第七の発作/歌 バンカーの運命
第八の発作/歌 消え失せ
訳注 ――河合祥一郎
ジャバーウォックの歌 ――高橋康也訳
原詩
訳者解題 ――高橋康也
解説 ――河合祥一郎
『スナーク狩り』は解読不能である。解読できないからこそ魔力を持ち続けるのだ。しかし、答えが出ないということは、読み解こうとしなくてよいということではない。いつまでもあてどなく「何か」を追い求めることを意味がないとして止めてしまうのは、生きることをあきらめるに等しい。サミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』で、エストラゴンとウラジミールがいつまでも「何か」を待ち続けるように、生きることは常にあてどないのだ。ミヒャエル・エンデが『スナーク狩り』を『ゴドーを待ちながら』に比したのは実に慧眼であった。――河合祥一郎「解説」より
献詩 ある夏の海辺の思い出 ――高橋康也訳
ルイス・キャロルによる序文 ――河合祥一郎訳
スナーク狩り ――高橋康也訳
第一の発作/歌 上陸
第二の発作/歌 ベルマンの演説
第三の発作/歌 ベイカーの物語
第四の発作/歌 狩り
第五の発作/歌 ビーバーの授業
第六の発作/歌 バリスターの夢
第七の発作/歌 バンカーの運命
第八の発作/歌 消え失せ
訳注 ――河合祥一郎
ジャバーウォックの歌 ――高橋康也訳
原詩
訳者解題 ――高橋康也
解説 ――河合祥一郎