事業内容
出版事業
出版物は広範囲にわたりますが、近年はバレエ・ダンス、さらにフィギュアスケートなどの芸術スポーツまでも含めたパフォーミング・アーツ部門、女性向けコミックス、人文系書籍を3つの大きな柱として旺盛な出版活動を行ってまいりました。
パフォーミング・アーツ部門には、華麗なバレエ・ダンスの舞台の魅力を伝える「ダンスマガジン」、レッスン誌「クララ」「クロワゼ」という3つのバレエ雑誌があります。また、「ワールド・フィギュアスケート」は、世界選手権といった競技会やアイスショーの魅力を美しい写真とともに伝えるフィギュアスケートの専門誌です。
コミック部門には、4つのコミック誌、2つの小説誌があります。
コミックでは、まもなく創刊40周年を迎える<大人のための少女マンガ>誌「Wings(ウィングス)」のほかに、2つのボーイズラブ(BL)雑誌「Dear+(ディアプラス)」「Chéri+(シェリプラス)」があります。
ライトノベルでは、「小説ウィングス」「小説ディアプラス」の2誌を中心に、多くの人気作品を世に送り出しています。
一方で、<モノクローム・ロマンス>シリーズとして海外メンズ・ロマンス小説を翻訳出版して日本に紹介したり、マンガ家を志す人のためにマンガの描き方の本や素材集を刊行するなどの試みにも挑戦しています。
人文系書籍の分野では『白秋望景』(川本三郎著、伊藤整文学賞)、『ある文人学者の肖像―評伝・富士川英郎』(富士川義之著、読売文学賞)、『蟲息山房から 車谷長吉遺稿集』などのほか、歴史・思想・文学・芸術など様々なジャンルを網羅しテーマごとにまとめた入門書の決定版<ハンドブック・シリーズ>などがあります。
電子出版事業
電子書籍の制作と配信を行います。電子書籍は、いまや出版社にとって極めて重要な事業であり、紙の本とともに車の両輪にも喩えるべき規模にまで成長してきています。
紙の本の発売と同時にサービス提供を開始するサイマル配信や、電子オリジナル作品の制作などにも、早くから積極的に取り組んできました。2019年から配信を開始した「Hakka+(ハッカプラス)」は、電子書籍のオリジナルBLレーベルとして多くの人気作品を生みだしています。
WEBメディア事業
<バレエを楽しむ バレエとつながる>を合言葉に、「観る」「踊る」「知る」「考える」「買う」というさまざまな面からバレエを楽しみ尽くすための電子メディア、それがバレエチャンネルです。
バレエ・ダンス界の最新ニュースから、公演、イベント、コンクール、講習会、オーディションなどの「バレエ情報一覧」、スペシャルコンテンツとしてバレエの悩みや疑問を語り合う「みんなでバレエ会議!」、バレエを一から知ることができる「バレエベーシック」、毎週更新の「バレエ占い」など、あらゆる情報をバーティカルに発信しています。
AVコンテンツ事業
バレエ・ダンスのBD、DVD、CDと、コミックや小説原作のドラマCDを25年以上継続して制作しています。
オリジナル・ダンス・ビデオ・シリーズでは、海外の有名なバレエ団の映像を定期的に商品化。またパリ・オペラ座のダンサーによるレッスンの撮影制作を行うなど、バレエ・ダンス専門誌を発行している当社ならではの独自企画による作品をリリースしてきました。
コミックや小説原作のドラマCDにおいては、新書館の人気作品を音声化し、原作ファンを満足させるだけでなく、声優ファンも取り込むコンテンツ作りをしています。
イベント事業
コミック、バレエ、フィギュアスケート関連の多くのイベントを企画・運営しています。
「ディアプラス二十周年展」のような展示をメインにしたものをはじめ、サイン会、トークショー、コラボカフェ、ワークショップ、講座、講演会などさまざまな形態のイベントを展開することで、読書を超えたリアルな体験ができる場を提供しています。
最近では、インターネットを活用したバレエのワークショップを行うなど、オンラインのイベントにもより一層力を入れています。
ライセンス事業
主にコミック・コンテンツのキャラクターの商品化を展開しており、他社へのライセンスはもとより、自社制作のオリジナル商品も多数手がけています。
海外においては、アメリカ・フランス・ドイツ・韓国・中国・台湾をはじめとした世界の30を超える国と地域で、コミックを中心とした当社のコンテンツが翻訳出版されています。それに伴い、各国のコミック関連イベントなどで行われるマンガ家のサイン会、海外出版社との共同企画による展覧会の開催や共同グッズ制作などの機会も増えてきています。
イベント支援事業
長年の出版活動により培った専門的な技術や知見を活かし、イベントにおける販売代行支援、プログラム制作、各種グッズの企画・制作・販売などの支援事業を行っています。