内容説明
一色家の東の廊下の奥にある開かずの間には、神が籠っているという——…。父の借金で首の回らぬ家の窮状を救わんと、家族の反対を押し切って扉を開けた太郎。二百と十四年ぶりに姿を現したざしきわらしの神さんは、守り神だったはずなのに、なんと一色家を呪っていて……!? 表題シリーズ二篇と、短篇「ゆきむし」、「お伽話、ひとつ。」、そして描き下ろし「12年前の罪と罰」を収録。心がホワっとあったかくなる、一色家流ファミリー・タイズ(家族の絆)!!